グレー君って面白いよね!って言われます。
グレー君の学校の先生や同級生の親御さんから。
不思議と誉められてる気分になります。
きっと、本人も。
だから調子にのってしまいます。自分は面白い!人を笑わせることができる!
そして、笑わせたい。
笑わせるために 下半身を露出しすぎて学校から電話がきたことがありました。5年生になった今も「うんち」や「○んこ」みたいな言葉を連発しています。
幼稚園のグレーちゃんには、大好評。
二人で毎日、「うんち」「ちん○」を連呼して笑っています。
学校では、どうなのかな?
先日、グレー君の同級生が遊びに来ました。5人いました。一人ポツンとしてました。会話の流れに混ざろうとするけど スルーされるんだよね。だって、言葉がすんなり出ないし、あげく「なんで今それ言った?」みたいな話なんだもん。
着いていけないのは感じるんだと思う。だから、諦めてのポツンです。
息子のそんな姿をみるのは悲しいです。
私を幽体離脱して見てる気分になります。
児童精神科の先生に提出した、担任の先生が書いたアンケート用紙に、「クラスでは、笑わせたりして面白い面もある」って書いてあったそうです。
「本人は笑わせてるつもりはないんじゃないかな?」
って指摘されました。
確かに、グレー君の学校の先生や同級生の親御さんから聞く「グレー君の面白いエピソード」は、グレー君が笑わせようとしたわけではなく、言動や行動が場にそぐわなくて笑いが起きたっていう内容でした。
よくいえば、良いキャラだよね。
いじられキャラ、ってやつですか。
今のグレー君が、クラスに馴染むには最適のポジショニングです。
けど、いつか。
もっと大きくなったら気付くはず。他人からバカにされて笑われるたびに自分が傷付いていることに。
そのときに、どう自分と向き合って それでも良いかな、って思えるか。思えないか。
もし、そのポジショニングから離脱したら?
仕事じゃなく、報酬もなく、バカにされてることを「自分は、苛められている」と、認識したら?
考えても今はどうしようもないことばかりを考えてしまいます。
グレー君の明るい未来が どうしても想像できません。
自分とグレー君は、似てるけど同じじゃない。それは分かっているのに、同じだったどうしよう、って考えて絶望してしまいます。